マスターマインド(以下マスター) : おー またお主か、今日は他人の評価に引きずられない方法について知りたいのじゃったな。
たけじく : そうなんです。仕事でがんばっても思うように評価されなくて。 かと思えば、ろくに努力もせずに仕事している同僚が評価されてたりで納得がいかなくて、いつものように心の交通整理をお願いします!
マスター : ふむふむ、それには自己評価と他者評価を整理する事が肝心じゃ。 ところでお主は努力せずに他人に評価されたいと思っているのか?
たけじく : そりゃー 努力せずに評価されるんなら楽でいいですよねー
マスター : 最初の内はそれでもいいじゃろう。
たけじく : 最初は? なんで最初は、何ですか?
マスター : 仮にその同僚とやらの能力が高くて、努力しなくても人並み以上に仕事ができるとして、その者の自己評価はどういったものじゃろうか。時が経つにつれ苦しい部分もでてきそうだが、そこはどう考えておる?
たけじく : 能力が高くて、努力しなくても人並み以上なら、苦しい部分なんてないんじゃないかな~
マスター : お主のその同僚に対する評価と同僚の自己評価は、交わる点はあっても一致しないじゃろう。 ところでその同僚は何を評価されておるのじゃ、お主はそれを理解しておるのか?
たけじく : いや考えたことなかったです。 もし自分が上司だったとすると、彼は指示されたことは文句も言わずに必要レベルはこなして、それに上司から指示された仕事の対応は早い印象があります。 意外と使いやすいかも(笑)
マスター : 文句も言わずに、仕事も早い、それ自体が他人から見れば評価に値する部分でもあるが、自己として大事なのは、その仕事に自分自身が打ち込めているかじゃ。 他者の評価は打算的な評価が多いというのもまた事実、ややもすると、自身の出世のための駒としか見ていない可能性もあるということじゃ。 つまるところ他者の評価を気にし過ぎるのではなく、自分の取り組みを自分で評価する姿勢が大切ということじゃ。 もちろん、他者に評価されたいと思うのが人間の性というもの、結果ばかりでなく部下のがんばりや姿勢を高く評価してくれる上司も世の中にはたくさんおるじゃろう。
たけじく : ありがとうございます! 心の交通整理、一部完了! ただ、同僚の心の苦しい部分については、まだ理解できてません。
マスター : お主の同僚のケースでは、努力をしていないのに他者評価が高いという状態だったため、その状態が長く続くと自己評価が下がるのは目に見えておる。 何故なら、努力をしていないのを一番知っているのが自分だからじゃ。 ろくに努力もせずに給料をもらっている人間だと心に刻んでいってしまう事になるのじゃ。 逆に自己評価が高過ぎるのも問題じゃ、自己評価が不当に高い人間の場合、成果が出ないことを人のせいにする放漫な人間を生んでしまうからのう。 故に、他者の評価を気にし過ぎず、努力も怠らない姿勢こそがバランスの取れた生き方のコツじゃ。 ただ、がんばり過ぎも禁物じゃぞ、『過ぎたるは猶及ばざるが如し』というじゃろう。 努力と息抜きのバランスも大事じゃぞ。
たけじく : ありがとうございます! 心の交通整理、完了!